【夏バテと足のつり・坐骨神経痛】大量の汗が奪う「マグネシウム」と筋膜の癒着が引き起こす足の悲鳴
「夜中、ふくらはぎが猛烈につって激痛で目が覚める」
「太ももの裏からふくらはぎにかけて、常に張っていてピリピリとしたしびれ(坐骨神経痛)がある」
厳しい暑さが続く中、このような足のトラブルを訴える方が急増しています。
夏の足のつりや神経痛を「ただの冷え」や「歩きすぎ」と片付けてはいけません。
実はその根底には、大量の汗とともに体から流れ出る「マグネシウム不足」という分子栄養学的な問題と、
それに伴う「筋膜の癒着」が潜んでいるのです。
■ 筋肉の「緩むスイッチ」が壊れる
私たちの筋肉が伸び縮みする仕組みには、ミネラルが深く関わっています。
カルシウムが筋肉を「ギュッと収縮」させるアクセルだとすれば、
マグネシウムは筋肉を「フワッと弛緩(緩める)」させるブレーキの役割を担っています。
夏場に大量の汗をかくと、水分だけでなくこの貴重なマグネシウムが体内から激しく流出します。
すると、細胞レベルで筋肉をリラックスさせるスイッチが壊れてしまいます。
ブレーキが効かない状態の筋肉は、常にケイレン一歩手前の過緊張状態に陥り、
寝返りなどの些細な刺激で暴走してしまいます。
これが夏の夜に襲ってくる「こむら返り」の正体です。
■ 筋膜の繋がりが「坐骨神経」を絞めつける
さらに問題なのは、このマグネシウム不足による筋肉のロックが、全身を覆う「筋膜」に多大な悪影響を及ぼすことです。
私たちの体には、
足の裏からふくらはぎ、太もも裏、お尻、そして背中を通って頭まで繋がる「スーパーフィシャル・バック・ライン」という
強靭な筋膜の繋がりが存在します。マグネシウム不足でふくらはぎがガチガチに固まると、
この一枚の膜が下へ向かって強く引っ張られます。
その結果、お尻の奥を通る「坐骨神経」が、硬く癒着した筋膜にギリギリと圧迫され、足先へのしびれや痛みを引き起こしてしまうのです。
■ ご自宅での対策と、当院のアプローチ
ご自宅でできる最大の対策は、失われたミネラルの補給です。
ワカメなどの海藻類、ナッツ類、豆腐などの大豆製品からマグネシウムを積極的に摂りましょう。
胃腸が弱っている夏場は、皮膚から直接ミネラルを吸収できる「エプソムソルト(硫酸マグネシウム)」を入れたお風呂に
ゆっくり浸かるのが極めて効果的です。
毎晩のつらい痛みやしびれでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。