前回、『股関節の痛み』が女性に多い
理由を2つまでお話しました。
今回は、残りの3つについて
詳しく解説していきます。
③股関節の受け皿の問題
股関節の受け皿とは、骨盤にある
「臼蓋」と言われる部分になります。
これは、生まれた時から、女性は臼蓋が
浅い傾向があります。(=臼蓋形成不全)
(引用 関節の広場 www.hiroba-j.jp)
そうなると、股関節の骨頭に対して、
受け皿である骨盤の臼蓋が小さく、股関節を
被せきれない為、不安定になります。
その結果、骨で支えれないので、筋肉だけで
頑張って支えるため負担がかかります。
この状態が続けば、筋肉が疲労して硬くなる
だけでなく、受け皿に均等に圧がかからない
ので、点圧になりやすく、その個所をサポート
しようとカルシウムが集まり、骨が出来てしま
うため痛みの原因になります。(=骨棘)
④女性の美意識
女性は、美意識から内またにする
傾向があります。
(引用 からだにいいこと www.karakoto.com)
そうなると、股関節は常に内旋(内に捻った状態)
になるため、股関節の被りが浅くなります。
これは構造上の問題から、【内旋】では被りが浅く
【外旋】で被りが深くなります。
そのため、足を開くまいと変に意識しすぎる
ことでかえって股関節を不安定にしてしまい、
筋肉・関節の負担となり痛みの原因になります。
⑤運動不足からくる筋力低下
女性の場合、学生時代の運動している比率が
男性よりも低い傾向にあります。
そうすると、身体をしっかり鍛えたという経験が
少ない方が多く、年齢と共に筋力がより低下して
いきます。
学生時代にしっかり鍛えていると、筋肉の貯金が
あるため、筋肉の落ち方も緩やかであり、使い方
も全然違います。
ということは、学生時代に運動していない⇒筋力が
弱い⇒大人になり運動不足⇒出産や年齢と共に
体重増加になりやすいといった感じで、悪循環に
なります。
ただ女性は、結婚すると家事・仕事・子育てが
忙しくて、なかなか自身に構う時間がなく、学生
時代に運動していた方でも、それ以降、全くに運動
出来ていないといった事もよくあります。
そのため、学生時代によほどしっかり鍛えて
いない限り、筋力は弱くなりやすいため、関節
部分に負担がかかりやすい事から、痛みに
つながります。
これらの5つの原因から、股関節の痛み
だけでなく、進行してなる【変形性股関節症】も
女性が多くなるのです。
また傾向として、上記の原因が1つだけでなく
複数該当している方に、股関節の痛みを訴えて
いる方が多くみられます。
自分ではどうしようもない原因もありますが、
その後の取り組みで予防することが出来ます
ので安心してください。
それでは、ここからは対策についてお話します。
対策のポイントは5つといきたい所ですが・・・
少し長くなってきたので、
今回はここまで(^_-)-☆
【次回ブログは】
『股関節の痛みは、なぜ女性に多いのか?③』
についてお伝えします。 (^^)