前回のブログでは、
ホルモンを整える『セルフ整体』
についてお伝えしました。
今回は
ホルモンを整える『呼吸法』
についてご紹介します。
まず、呼吸法でなぜホルモンが
整うかと言いますと、
①深い呼吸をすることで
副交感神経優位に働くことで
自律神経のバランスを整えます。
自律神経が整えば副腎、甲状腺、卵巣などの
内分泌器官への刺激が安定して、ホルモン分泌も
リズムを取り戻しやすくなるからです。
また、
②呼吸時に「横隔膜」と「骨盤底筋」を呼吸に
合わせてしっかり動かすことで、腹圧の上昇に
伴い内臓の位置が修正されます。
また、横隔膜などの筋肉の収縮・弛緩による
物理的マッサージで血流も改善されやすく
なるからです。
更には、
③呼吸を整えることで感情の揺れも収まり、
ホルモンの司令塔である視床下部が「安全だ」と
認識することでホルモン調節が正常化していくからです。
その結果、PMSの根本原因に対して
アプローチできるのです。
それでは、今回も自宅ですぐに始めれるものなので、
是非チャレンジしてみて下さいね。
前回同様に、
1日5分から始められる呼吸法になります。
1. 骨盤底を意識した呼吸
(すべてのPMSタイプに有効)
椅子に浅く腰かけて背筋を伸ばします。
鼻から息を吸うときは、横隔膜と連動して
骨盤底筋も自然にわずかに広がって下がる
感覚があります。
そして、口からゆっくり息を吐くときには、
骨盤底筋が引き上がる感覚を意識しながら、
下腹部を軽く引き込むようにします。
このリズムを繰り返すことで、
横隔膜と骨盤底筋の連携が高まり、
下腹部の冷え、むくみ、生理痛が
気になる方に特におすすめです。
イメージしにくい方は、お尻の間に姫トレを
入れると骨盤底筋群の感覚が分かりやすいですよ。
2. ストロー腹式呼吸
(すべてのPMSタイプに有効)
椅子に座るか、仰向けになって
リラックスした姿勢をとります。
鼻から4秒かけてゆっくりと息を吸い、
口をすぼめて8秒ほどかけて細く長く息を
吐いていきます。
まるでストローで静かに吹くようなイメージで、
吐く息をコントロールすることがポイントです。
長く深い呼吸になることで副交感神経が優位になり、
心拍が落ち着き、気持ちが自然とゆるんできます。
同時に、呼吸のリズムが整うことで
脳内のセロトニンも分泌されやすくなり、
気分の安定や睡眠の質向上にも
つながっていきます。
寝る前や緊張しやすい場面の前に
数分行うだけでも、呼吸と心のバランスが
整いやすくなります。
慣れてきたら、吐く息を10秒以上に
伸ばしてもOKです。
まとめ
PMSについて8回にかけて解説してきました。
PMSはホルモンバランスの問題になりますが、
必ず改善することはできます。
まずは、毎日の生活で今までお伝えしたことで
取り組みやすい所から始めてみて下さいね!!
それでは、今回はここまで(^_-)-☆
〈最後に・・・〉
当院では、関節や軟骨の変形・変性など、
器質的な変化を伴うものを除き、慢性的な不調は
「必ず改善できる」と考えています。
実際に、姿勢や身体の使い方、呼吸、内臓の
働きといった要因を丁寧に見直していくことで、
症状の軽減はもちろん、根本から体を変えて
いくことが可能になります。
西宮市内でも、こうした視点で
慢性症状に向き合っている整骨院は
多くはありません。
だからこそ、当院では“その場しのぎではない
ケア”を大切に、皆さまの体としっかり向き合う
ことを心がけています。
と言う事で、これからも日々の生活に
役立つ情報や、セルフケアのヒントなどを、
わかりやすくお届けしていきますので、ぜひ
楽しみにしていてくださいね!(^-^)
KMS西宮鍼灸整骨院 代表 影山大造