PMSを改善する方法②(肝・腸・副腎から見る内臓的な原因)

前回、PMSの原因と症状が起きる

メカニズムの一部をご紹介しました。

 

今回は、その続きとして、

ホルモンバランスの背景にある

“内臓環境の乱れ”について詳しく

解説していきます。

 

さらに、エストロゲンの過剰状態は、

肝臓の解毒力の低下腸内環境の乱れとも

密接に関係しています。

 

 

 

臓器のイラスト

 

 

 

 

 

 

 

肝臓では使用済みのホルモン(エストロゲンなど)

処理され、腸を通じて体外へ排出されます。

 

しかし、便秘や腸内フローラの乱れがあると、

排出されるはずのエストロゲンが再吸収されて

しまい、体内での濃度が高くなってしまいます。

 

これが「エストロゲン優位」を助長し、

PMSの症状(むくみ・気分の波・乳房の張りなど)

悪化させる要因になります。

 

また見逃せないのが、現代人に多い

「副腎疲労」の影響です。

 

腎臓・副腎のイラスト

 

 

 

 

 

 

まず、副腎ストレスへの適応ホルモン

(コルチゾール)を作る器官です。

 

ただ、慢性的にストレスが続くと

ホルモン合成に関わる酵素の働きが乱れ、

プロゲステロンやテストステロンといった

性ホルモンの合成が“機能的に低下”することが

知られています。

 

一部では「プレグネノロンがコルチゾール合成

に取られてしまい、プロゲステロンに回らなく

なる」といった説(コルチゾール・スティール仮説)

も語られますが、これは分子栄養学的には

必ずしも厳密に証明されたものではありません。

 

 

コルチゾールスティールのイラスト

 

 

 

 

 

 

画像:https://miyazawaclinic.net/post-6191/

 

 

ただし、酵素活性の低下や副腎疲労に

よって、結果的に“プロゲステロンが不足

しやすく、エストロゲンが相対的に優位に

なる”という現象自体は、臨床でもよく

見られることです。

 

つまり、コルチゾール・スティールという

名称の是非は別として、副腎疲労がホルモン

バランスの乱れを引き起こす要因であること

は間違いありません。

 

このように、

PMSは単なるホルモンの“変動”ではなく、

「エストロゲンとプロゲステロンの

アンバランス」が本質的な課題です。

 

そしてその背景には、

食事、睡眠、ストレス、肝臓、腸内環境、

副腎機能といった、体全体のコンディション

が深く関わっています。

 

そのため、「ホルモンを整えましょう」という

一言では片づけられない、そんな複雑さが、

PMSという現象の本質にあるのです。

 

はい、少し長くなって

きたので、今回はここまで(^_-)-☆

 

【次回ブログは】

『ホルモンの乱れの更に奥にある問題とは?

について‎お伝えしますね。 (^^)‎

 

 

〈最後に・・・〉

今回、PMSについてブログを書こうと思ったのは

女性スタッフが皆PMSで悩んでいる事を知った

からです。

 

男性はPMSの辛さがわからないため

こうして文章に文字を起こすことで、少しは

症状の悩みを理解できるのではと

思っています。

 

また、当院には色々な症状の方が

来院されますが、自身が経験したことのない

症状をどこまで患者様目線で汲み取れるか

治療をするうえでも重要だと考えています。

 

そのため問診時はもちろ治療中でも、

患者様のお身体の事について色々と

ヒアリングをする西宮市内でも

珍しい整骨院だと思います。

 

もし本当に辛い症状でお悩みの方は

一度、当院にご相談だけでもしてみて下さい。

 

きっと何かお役に立てることがあるかと

思いますので(^_-)-☆

 

という事で、これからも皆さんに様々な角度から

お役に立てる情報を発信していきますね!(*^-^*)

          

     KMS西宮鍼灸整骨院 代表 影山大造