前回のブログでは、
『後編 タイプ別の食事と習慣ケア』
についてお話しました。
今回は、
『整体で読み解くPMSの体のサイン』
〜共通の問題とタイプ別の特徴〜
について解説していきます。
PMSの不調は「ホルモンの乱れ」として
語られることが多いですが、実はその背景には、
関節・筋肉の問題といった“身体の構造的な問題”
が関わっていることも少なくありません。
今回は、
①共通する「関節と筋肉の問題」
②各タイプ別の「体に現れるサイン」
を解説していきます。
①共通する「関節と筋肉の問題」
●骨盤の前傾・後傾のアンバランス
骨盤が前傾しすぎると内臓が圧迫され、
後傾すると血流が滞り、
子宮や卵巣の機能にも影響します。
これが冷えやむくみ、臓器の働きの低下から
ホルモンバランスの乱れに直結することも
あります。
●上位胸椎や腰仙関節の硬さ
背骨の上部にある「上位胸椎」や最下部にある
「腰仙部」は自律神経の中枢があり、重要な
神経の通り道になります。
ここが固くなると、自律神経の乱れから
生理前後の情緒の乱れや不眠、
腹部の冷えなどが起こりやすくなります。
●横隔膜と骨盤底筋の連動の乱れ
本来、呼吸に合わせて横隔膜と骨盤底筋が
リズムよく上下に動きます。
この“呼吸の連動”が乱れると、
自律神経の不安定や内臓機能の低下を
招きます。
また体幹部にあたるため、
筋力低下から血流量の低下が起きて、
隣接する臓器の働きも低下します。
②各タイプ別の「体に現れるサイン」
●ストレス副腎型
副腎がある胸椎11番~腰椎1番を中心として
硬さや周辺の筋肉がゴリゴリしていたり、
押すと痛い場合、
副腎疲労によるホルモンのアンバランスが
進んでいる可能性があります。
また、腰痛や背部痛として症状が
出ている事もよくあります。
●肝うっ血型
肝臓の循環不良が起きているので、
右側の肋骨が浮き上がるように
硬くなりやすいです。
これは怒りやイライラ、乳房の張りなどにも
つながります。
右側の肋骨まわりに硬さや膨らみが見られ、
呼吸が浅くなっていることもあります。
また、肝臓の神経は胸椎6番~9番が
中心になるため、関節だけでなくその周辺にも
硬さが見られます。
●冷え・循環不良型
腹圧の低下や腹直筋の硬さから
骨盤が後ろに傾きやすいことで、
腹腔動脈などの血管やリンパが圧迫されて、
足の冷えやむくみを感じる方が多く見られます。
これは、子宮・腸の循環が
悪くなっているサインでもあります。
また、冷えが強い方は仰向けで寝た時に
お腹が凹んで力が無い方が多いです。
●腸内環境型
下腹部のこわばりや張り、
腰椎、仙腸関節の硬さや周囲に
圧痛や重だるさを感じやすいのが特徴です。
また腰痛があっても
下肢にかけて症状が出る方が多いです。
あと、仰向けで踵を合わせて胡坐をとると、
下腹部がポッコリして内臓が下垂気味になります。
今回はここまで(^_-)-☆
次回は、
『ホルモンを整えるセルフ整体と呼吸法』
をご紹介します。
〈最後に・・・〉
当院の考えは、薬やサプリに頼る前に
まずは”体から整える”ことをおススメ
しています。
というのも、PMSのような
ホルモンバランスの乱れであっても、
内臓や神経を介して
関節や筋肉にも反応が出るからです。
そのため、当院では内科的な症状であっても
それに伴って体表に反応が出ている関節や
筋肉、そして神経に対しても治療していく
西宮市内でも数少ない整骨院になります。
という事で、これからも皆さんに様々な角度から
お役に立てる情報を発信していきますね!(*^-^*)
KMS西宮鍼灸整骨院 代表 影山大造