PMSを改善する方法⑥(整体で読み解くPMSで体に現れるサイン)

前回のブログでは、

『後編 タイプ別の食事と習慣ケア』 

についてお話しました。

 

今回は、

『整体で読み解くPMSの体のサイン』

〜共通の問題とタイプ別の特徴〜

について解説していきます。

 

PMSの不調は「ホルモンの乱れ」として

語られることが多いですが、実はその背景には、

関節・筋肉の問題といった“身体の構造的な問題”

が関わっていることも少なくありません。

 

 

解剖図のイラスト

 

 

 

 

 

 

 

今回は、

①共通する「関節と筋肉の問題」

②各タイプ別の「体に現れるサイン」

を解説していきます。

 

①共通する「関節と筋肉の問題」

●骨盤の前傾・後傾のアンバランス

骨盤が前傾しすぎると内臓が圧迫され、

後傾すると血流が滞り

子宮や卵巣の機能にも影響します。

 

これが冷えやむくみ、臓器の働きの低下から

ホルモンバランスの乱れに直結することも

あります。

 

●上位胸椎や腰仙関節の硬さ

背骨の上部にある「上位胸椎」や最下部にある

「腰仙部」自律神経の中枢があり、重要な

神経の通り道になります。

 

ここが固くなると、自律神経の乱れから

生理前後の情緒の乱れや不眠、

腹部の冷えなどが起こりやすくなります。

 

●横隔膜と骨盤底筋の連動の乱れ

本来、呼吸に合わせて横隔膜骨盤底筋

リズムよく上下に動きます。

 

この“呼吸の連動”が乱れると、

自律神経の不安定内臓機能の低下

招きます。

 

また体幹部にあたるため、

筋力低下から血流量の低下が起きて、

隣接する臓器の働きも低下します。

 

 

自律神経のイラスト

 

 

 

 

 

 

 

 

②各タイプ別の「体に現れるサイン」

ストレス副腎型

副腎がある胸椎11番~腰椎1番を中心として

硬さや周辺の筋肉がゴリゴリしていたり、

押すと痛い場合、

副腎疲労によるホルモンのアンバランス

進んでいる可能性があります。

 

また、腰痛背部痛として症状が

出ている事もよくあります。

 

●肝うっ血型

肝臓の循環不良が起きているので、

右側の肋骨が浮き上がるように

硬くなりやすいです。

 

これは怒りやイライラ、乳房の張りなどにも

つながります。

 

右側の肋骨まわりに硬さや膨らみが見られ、

呼吸が浅くなっていることもあります。

 

また、肝臓の神経胸椎6番~9番

中心になるため、関節だけでなくその周辺にも

硬さが見られます。

 

●冷え・循環不良型

腹圧の低下腹直筋の硬さから

骨盤が後ろに傾きやすいことで、

腹腔動脈などの血管やリンパが圧迫されて、

足の冷えやむくみを感じる方が多く見られます。

 

これは、子宮・腸の循環が

悪くなっているサインでもあります。

 

また、冷えが強い方は仰向けで寝た時に

お腹が凹んで力が無い方が多いです。

 

●腸内環境型

下腹部のこわばりや張り、

腰椎、仙腸関節の硬さや周囲に

圧痛や重だるさを感じやすいのが特徴です。

 

また腰痛があっても

下肢にかけて症状が出る方が多いです。

 

あと、仰向けで踵を合わせて胡坐をとると、

下腹部がポッコリして内臓が下垂気味になります。

 

 

下腹ぽっこりのイラスト

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はここまで(^_-)-☆

 

次回は、

『ホルモンを整えるセルフ整体と呼吸法』

をご紹介します。

 

〈最後に・・・〉

当院の考えは、薬やサプリに頼る前に

まずは”体から整える”ことをおススメ

しています。

 

というのも、PMSのような

ホルモンバランスの乱れであっても、

内臓や神経を介して

関節や筋肉にも反応が出るからです。

 

そのため、当院では内科的な症状であっても

それに伴って体表に反応が出ている関節や

筋肉、そして神経に対しても治療していく

西宮市内でも数少ない整骨院になります。

 

という事で、これからも皆さんに様々な角度から

お役に立てる情報を発信していきますね!(*^-^*)

          

     KMS西宮鍼灸整骨院 代表 影山大造