前回、癒着が起きる原因について
お話しました。
今回は、癒着の原因について詳しく
残り4つを解説していきます。
それでは
②内臓下垂・炎症からの癒着とは、
内臓の影響から周囲にある膜を介して
筋肉と癒着する事があります。
例えば、胃に負担を変え続けることで
下垂してしまい、下にある横行結腸と
密着することになります。
そうすると、膜を介して癒着がおきます。
また肝臓では、負担がかかると脂肪肝になり、
肝臓は肥大します。
そうなると、すぐ近くにある横隔膜と密着する
ため膜を介して、ここでも癒着します。
結果、横隔膜は大腰筋ともつながっているので、
股関節の詰まりや右側下肢の痛みにつながる
ことがあります。
③オペ後の傷口の癒着とは、
メスを入れたことでオペ跡の傷口の皮膚が
修復過程で硬くなり、下の筋肉と癒着する
事があります。
例えば、アキレス腱断裂後や乳がん後の
大胸筋付近でも、よく見られます。
そうなると、足首や肩関節の可動域が低下して
痛みにつながることがよくあります。
④偏った身体の使い方からの癒着とは、
特定の関節だけを過度に使い過ぎることで、
筋肉が硬くなり、周囲の筋肉と癒着する事が
あります。
例えば、ハムストリングスは外側ばかり
使う方は、外側と内側の分かれる所で、
癒着が起きます。
これは間の膜が硬くなり、
外側ハムストに内側ハムストが引っ張られる形
になり、痛みにつながる事があります。
⑤使っていない関節付近の癒着とは、
普段、使えていない関節があると、周囲の
筋肉は硬くなり癒着する事があります。
また、関節付近は多くの筋肉が交わる所でも
あるため、血流も悪くなりやすく、より筋肉が
硬くなる傾向があります。
例えば、仙腸関節・腰仙関節のある腰付近では
癒着が起きやすくなります。
ここは、広背筋や脊柱起立筋、腹斜筋だけでなく
下肢の大殿筋なども合流して、膜で繋がっている
ため、癒着が起きやすくなります。
以上が、癒着の原因とよく起こる場所でした。
最後は、それぞれ具体的に
どのように解決していくのか
お話します。
といきたい所ですが・・・
少し長くなってきたので
今回はここまで(^_-)-☆
【次回ブログは】
『ストレッチで筋肉が千切れそうな
痛みがある方の原因と対策③』
についてお伝えします。 (^^)
〈最後に・・・〉
私は、数年前までは柔軟性が
ほとんどありませんでした。
しかし、自身の体と向き合う事で、柔軟性が
低下している原因がわかるようになりました。
その一つに、癒着の問題があったのです。
実際、特定のストレッチでは数十秒も
我慢できない痛みが何年も続いていました。
ただ癒着のポイントがわかってからは、
試行錯誤を繰り返すことで、いよいよ癒着が
取れ始めたのです。
このように、柔軟性を改善するために
自身で取り組んできたこともお伝えしている
西宮市内でも数少ない整骨院になります。
現在、『院』・『個人』インスタでも
セルフケアなどの健康情報を発信していますので
是非チェックしてみて下さい。
という事で、これからも皆さんに様々な角度から
お役に立てる情報を発信していきますね!(*^-^*)
KMS西宮鍼灸整骨院 代表 影山大造