前回、捻挫の予防には、「身体の中心に近い
内側の筋肉にある筋紡錘を活性化させる必要が
ありますよ」というお話でした。
今回は、身体の中心に近い内側にある筋肉の
【筋紡錘】を活性化するために脱力をどうすれば
良いかをお伝えしていきます。
それでは、脱力するためには、
どうすれば良いかと言いますと
『筋肉ではなく、骨で立つ』です。
(※脱力とは、完全脱力ではなく、必要最小限の
筋力で支えて動ける状態として考えて下さい。)
というのも、骨で立てるようになると
筋力の働きを最小限に抑えることが
出来ます。
これは、外側の筋肉で過度に固めて身体を
支える必要がなくなり、身体の中心に近い筋肉が
最小限の筋力で立つことが可能になるので、
余計な力みが無くなり脱力ができるからです。
次に、『骨で立つ』ために
実際どうすれば良いのかをお伝えします。
それは
①骨格を整える
②身体意識を変える
③軸を形成する筋肉を鍛える
です。
①骨格を整えるとは、身体の骨格に歪みが
あると、骨で支えることができないため、余計な
筋肉の緊張が生まれてしまいます。
そのため、骨格を整えるために施術だけでなく、
自身で行うセルフケア(ストレッチなど)により普段から
骨格の歪みを自分でも整えていきます。
②身体意識を変えるとは、骨で立つために
身体にある各骨の意識を高めていきます。
そして、自身で感じていた今までの感覚と
骨を意識して立った時に起こる実際のズレを
修正していきます。
③軸を形成する筋肉を鍛えるとは、
センターマッスルと言われる腸腰筋や横隔膜、
前鋸筋、内転筋などの筋肉を意識的に
トレーニングを行います。
これは、ウエイトトレーニングや
体幹トレーニングであっても、センターマッスルが
メインで働く様に意識します。
そうする事で、どんなトレーニングをしても
軸が形成されて、重心コントロールの能力も
向上されます。
ここまで取り組むことで、はじめて捻挫を
防ぐことができるのです。
確かに一般的なリハビリは重要ですが、
再発予防になっているかは別の問題に
なります。
そのため、なぜ捻挫が起きるのかまで
考える必要があるのです。
ただ、上記に記載した内容は、すぐに結果が
出るものばかりではありませんが、毎日の少し
ずつの意識や積み重ねが、後に大きな力に
なるので、根気よく取り組んで下さいね。
ということで、捻挫を予防するためには、
重心コントロール能力を向上させましょう
というお話でした。
今回はここまで(^_-)-☆
※全体的な【捻挫の施術計画・考え方】については
下のリンクに記載しています。
良かったらチェックしてみて下さい。(^^♪
〈最後に・・・〉
足関節捻挫ですが、競技力が高くなると
傾向として、受傷率が低い傾向があります。
これは、トップアスリートになれば
必ずセンターマッスルが発達しており
重心コントロール能力が高くなるため
捻挫を予防できていると考えられます。
また、骨格の歪みが少ないとも
言えるでしょう。
当院では、センターマッスルの高め方を
患者様にも指導している西宮市内でも
唯一の整骨院になります。 (^^)/)
現在、『院』・『個人』インスタでも
セルフケアなどの健康情報を発信していますので
是非チェックしてみて下さい。
という事で、これからも皆さんに様々な角度から
お役に立てる情報を発信していきますね!(*^-^*)
影山鍼灸整骨院 代表 影山大造