前回、腰痛患者さんに多く見られる
【お腹の硬さ】についてお話しました。
今回は、お腹が柔らかいのに腰痛になる人
の原因と腸内環境の乱れが腰痛と、どの様に
つながっていくのか説明していきます。
それでは、前回とは逆に
お腹の硬さが全くない、表層も深層も
柔らかくなっているタイプもいます。
このパターンは、体幹部の機能低下して、
内臓が下垂しているパターンです。
そうなると、内臓の重みで土台である骨盤が
崩れる事で、上に乗っている腰椎まで崩れて
負担がかかります。
またお腹周りの筋力が低下しているので、
腰椎の不安定性により、多裂筋などの小さい
筋肉が頑張って腰痛の原因になります。
また、片側の臓器だけが下垂すれば、肋骨が
下に引っ張られるため、下垂側の腰方形筋は
短縮して、これも腰痛の原因になるのです。
次は、腸内環境の乱れとの関係性についてです。
腸内環境の乱れとは、善玉菌と悪玉菌の
バランスが崩れている状態になります。
それでは腸内細菌のバランスが
崩れる原因をみていきましょう。
まず悪玉菌が増える要素に、
①炎症を起こしやすい食べ物の摂取
②食べ物の未消化
③ストレスや睡眠不足
などの生活習慣の問題などがあります。
その中でも①と②は、腸内環境の乱れから
お腹の硬さにつながり腰痛の原因になるため
少し解説します。
というのも、①炎症を起こしやすい食べ物には、
グルテンやカゼイン、良くない油(トランス脂肪酸)
などが含まれますが、これらを摂取することで、
腸が傷つきやすく炎症を引き起こします。
そうなると、炎症反応が、隣接する
腸腰筋や腰方形筋などに影響するため、
筋肉が硬くなることで神経を刺激して
腰痛へとつながります。
また、②食べ物の未消化は、
タンパク質の摂り過ぎ、糖質過多により
未消化が起こり、悪玉菌のエサになることで
増えてしまいます。
そうなると、悪玉菌から生成される毒素が
神経を刺激して腰痛へつながります。
また食べ物の未消化物を悪玉菌が
発酵・腐敗させることでガスが発生して、
膨満感の原因になります。
そして、周囲の筋肉を圧迫して働きにくく
なるの事で腰の負担がふえてしまい腰痛へ
つながります。
ここまでをまとめると、
腰痛患者さん=お腹の硬さ=腸内環境の乱れ
が成立するのは、お分かりいただけたのでは
ないでしょうか。
それでは、最後にお腹のどの辺りが硬く
なりやすいのか、また対処法について
お話していきたいところですが・・・
少し長くなってきたので
今回はここまで(^_-)-☆
【次回ブログは】
『腰痛改善のヒントは腸内環境にある?③』
についてお伝えします。 (^^)
〈最後に・・・〉
当院では、お腹の硬さがある人には
お伝えしていますが、ほとんどの人が
自覚症状がありません。
というのも、あまり普通の人はお腹を頻繁に
さわったり、腸をチェックするという事はしない
ため、太ももや肩のように自分で触ることが
少ないので、感度が鈍くなりやすいのです。
ただ、セルフケアでお腹のマッサージや、
機械でのマッサージを指導すると、少しずつですが
自身のお腹の硬さに気付くことが出来るのです。
そうなると、未然に腰痛が防ぐことが
出来るのです。
当院では、西宮市内でも数少ない
お腹(腸)のセルフケアを指導する整骨院
になります。 (^^)/)
現在、『院』・『個人』インスタでも
セルフケアなどの健康情報を発信していますので
是非チェックしてみて下さい。
という事で、これからも皆さんに様々な角度から
お役に立てる情報を発信していきますね!(*^-^*)
影山鍼灸整骨院 代表 影山大造