前回ブログで
『含胸抜背』について感覚的な事
をお話しました。
それでは今回は、『含胸抜背』の状態である
胸を柔らかくして、懐を深くするとは解剖学的に
どういった状態なのかをお話をしていきます。
まず、胸を柔らかくするというのは、
筋肉で言うと大胸筋が緩んでいる状態で
更には筋膜の繋がりである、上腕二頭筋
そして前腕屈筋群が緩んでいる状態です。
そうすると、屈筋群ではなく伸筋群が優位になり
筋膜の繋がりから背中側の筋肉も優位になり
ます。
また、懐を深くするというのは、
筋肉で言うと、前鋸筋が効いた状態で
肩甲骨が外転、もっと正確に言うと外放
といわれる肩甲骨と上腕骨が一致している
状態で、やや外転位にあります。
(引用 ヨガジャーナルより)
これらを骨で言うと、肩甲骨がしっかり外に
せり出す事で手を前に伸ばした時に懐が広がる
様になります。
試しに、手を前で組んだ状態で、前に習えを
してみて下さい。
そうすると胸の前の空間が広がりましたよね。
※イメージ図
(ジャッキーチェンの酔拳引用 :IMDB.com)
そして、肩甲骨を寄せていないので、上位胸椎、
上位肋椎が固まらずにしっかり動ける状態になります。
これが、大胸筋が硬くなると付着している
上位肋椎や鎖骨の動きが制限され、
結果的に上位胸椎も制限されます。
更には、猫背は良くないという思いから、
肩甲骨を寄せてしまうと肩甲骨内転の意識が強く
なり、菱形筋が優位になります。
そうすると上位胸椎に付着している為、
背骨の動きが制限されるのです。
実際、多くの方が身体意識の2つの間違い
により、『含胸抜背』を難しくしています。
それでは、多くの方にみられる
身体意識の2つの間違いとは・・・
はい、少し長くなりそうなので
今回はここまで(^_-)-☆
【次回ブログは】
『太極拳に学ぶ身体操作とは・・・【含胸抜背】③』
についてお伝えしますね。! (^^)!
〈余談ですが・・・〉
今回、太極拳を取り上げた1つの要因に
当院のパフォーマンスアップ理論のベースにある
東大 高岡英夫先生の『究極の身体』に
つながっていると確信したからです。
なかなか高岡理論は難しく、一般の方に解釈する
までにかなりの時間を要します。
また私自身も、完全に理解できているわけではなく
少しずつ体現しながら解釈をしていっています。
そして、何かより理解を深めるヒントになるものは
ないかと考えた時に、歴史あるものにはきっとヒン
トがあるのではと思い、太極拳の本に手を伸ばして
読んだ時に、これだと確信しました。(^^♪
現在、私自身もパフォーマンスアップを通して、
治療・トレーニングを常にバージョンアップして
おり西宮市内でも珍しい整骨院になります。(^^)/)
現在、『院』・『個人』インスタでも
セルフケアなどの健康情報を発信していますので
是非チェックしてみて下さい。
という事で、これからも皆さんに様々な角度から
お役に立てる情報を発信していきますね!(*^-^*)
影山鍼灸整骨院 代表 影山大造
※下記は、含胸抜背につながる前鋸筋優位、大胸筋劣位で行うトレーニングです。
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